私は小学校低学年の頃から父と弟とで自転車(ブリジストンロードマン)で遠出して
母の作ってくれたお弁当を食べ
帰ってくるという遊びをやっていた。
今日私の自転車に対する愛はその時に形成されたもの。
それ以来今までの人生でほとんど自転車に乗らない日はなかった。
自転車は自分の能力を拡張してくれる。
どんな遠いところにでも行ける。
六甲山のような激坂でも上れる。
訓練さえしていれば・・・・
103キロだった体重の人が66キロになって
毎日人生を楽しめるようになる。
自分に自信ができてくる。
ある意味人生が変わる。
ただし200万の自転車に乗っていても遅い人は遅い。
10万の自転車でも速い人は速い。
ここに恐ろしい現実がある。
この点で車とはまったく違う。
高い車に乗っている人間がえらそうな運転をするのとまったく違う世界がある。
自転車の「潔さ」がある。
ロードレーサーに乗れば普通の服装はできない。
レーサーパンツとレーサージャージに身を包み
腹が出ていてはどんな高い輸入車に乗っていても
すべての現実を直視せざるを得ない。
「今の自分」を直視せざるを得ない。
だからロードに乗ってほしいと思う。
辛い現実を直視しそれを超えるために・・・・