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神戸ポタリング日記

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2015年 04月 15日

自転車業界の分業体制とは?

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いったい自転車の値段はどうやって決まり、どのような流通経路をたどっているのか?
普通10万円の自転車は10万円分の値打ちがあると思われるだろう。
しかし実際には様々な中間経路があり、本来の値段にいろいろな経費が上乗せされたものになっている。

2008年にビアンキ社のクロスバイクに乗っていた方が、自損事故を起こされた。
平地を走行中にフロントのショックが抜けてしまったので、そのまま顔面から転倒され、
首から下が麻痺という悲惨な事態になってしまった。
被害者は輸入元を訴え、勝訴されている。

その際、自転車の販売までの流通例が公にされたので見てみよう。
1)ブランド名 イタリア ビアンキ社
2)輸入・販売 サイクルヨーロッパ
3)設計・企画 大阪のアキボウ
4)組み立ては 台湾ホダカ
5)サスペンション RST

ビアンキの自転車は実は名前だけで、実際は大阪のアキボウが企画し、部品を選択。
台湾の自転車会社が部品を集め組み立て、それをサイクルヨーロッパが輸入して販売するという複雑な構造になっている。アキボウは輸入会社なので非常に不思議に思える。

1番問題があったのはRSTのサスペンションで安全を考慮しない設計になっていた。
脱落防止用のボルトさえ入っていればこんな事故にはならなかっただろう。
自転車の安全管理についての責任はいったい誰が持つのか非常に曖昧な状態だとわかる。

一般の人が健康にいいからと自転車を買う場合、事前によく知っている人と相談して決める方がいいだろう。
見た目や値段の安さだけで購入するのは非常に危険かもしれない。
命を預けて乗っているということを忘れないようにしたい。

by ozunu13 | 2015-04-15 18:33 | 自転車入門 | Trackback | Comments(0)


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