今時こんなフレームをパイプから日本で作って儲かるはずもない。
だから利益を考えたら、ヨーロッパや他の日本のメーカーのように全部中国で作るようになるだろう。
もうあれやこれやの有名なイタリアメーカーもちょっと前からスチールですら中国製だ。
火入れをしていないので工房の写真も昔の写真をHPに載せている。
本物を知っている人なら、塗装も溶接具合も以前とは段違いにひどいと驚くだろう。
しかし
Miyataの母体である宮田工業は消防、防災関連の事業で年間200億円ほどの売り上げがある。
つまり他の日本や欧米の自転車メーカーのように利益だけを優先させて儲ける必要がない。
だからこそパーツ込みで7㎏を切る信じられないスチールロードレーサーが作れるのである。
昔からそうだが、Miyataは宣伝が下手な愚直な職人気質のメーカーだった。
特に私はそういう点が昔から好きなのである。
上の写真のロードレーサーは、本当によくできている。
開発にどれほどお金が投資されたかと想像できる。
Miyataは、日本企業に珍しい骨太の経営哲学のある会社だ。
本当に良いものとは実は身近にある。
これに乗れる人は本物のわかる人だけだ。
それでもあなたはなんちゃってイタリア製に何十万も出すのだろうか。
日本人には本物はわからないから、
イタリア製というシールさえ貼れば何でも買うと思われたままでいいのだろうか。