お金が有ればどんな自転車でも何台でも買える。
車のように免許はいらない。
ただ買ったその日から、たとえ乗らなくても自転車は劣化していく。
自転車に乗ることは言い換えれば、日々劣化との戦いである。
よくママチャリのようにどんな自転車でも乗る人がいる。
つまり「乗りっぱなし初心者」(以下ぱなし初心者)と定義しよう。
何年乗っていようと、こういう人は「ぱなし初心者」である。
掃除もしないで乗り続けていると自転車は次第に悲鳴をあげるようになる。
あなたはいつまでも「ぱなし初心者」のままではいるのだろうか。
どうすれば自立した中級者にステップアップできるのか考えて見よう。
買ってからしばらくすると起こりえるトラブルは以下のようなものがある。
1.パンク
2.ワイヤー類の伸び
3.ボルト類のゆるみと脱落
ブロンプトンのような内装式の場合、かなりパンク修理は面倒だ。
だからこそ、パンク修理もできないで遠出する人も多い。
たぶんパンクはしないだろうという甘い予測に基づいている。
しかし、近くに自転車屋さんもない場所でパンクしたらどうするのだろうか。
また、かなり乗り込んでくると起こるトラブルは以下のようなものがある。
1.タイヤやゴム類の劣化
2.ワイヤーの劣化
3.ホイールの振れ
4.チェーンの摩耗
5.ブレーキが効かなくなる
6.変速の不調
7.その他
適切に組まれた自転車でも、しばらく乗ってくるとなんらかのトラブルが発生する。
その第一がパンクであり、次に変速の不調だろう。
9年目を迎え、3万㎞近くを走行した私のブロンプトンを見て、
新車のようだとびっくりする人がいる。
走行後、から拭きしているだけである。
また定期的に劣化した部品を交換している。
だからこそ、ケミカルを必要としない。
また全体をから拭きするので、
不調も発見しやすい。
重大なトラブルになりそうな予兆を数多く発見し対策している。
「ぱなし初心者」から「自立中級者」へランクアップするには、
自転車の構造を学び、自分でも修理できるようになることが必要だ。
そうすれば、自転車屋さんに行く場合でも的確に症状を伝えられるようになるだろう。
自分の自転車がトラブルを抱えていても知らないで乗っていることもなくなるだろう。
自転車屋さんの話であるが、
最近のお客さんの中には、なぜパンクするのかとクレームをつけてくる人もいるそうだ。
高い買い物なのだから、そのまま日本製の家電のように使い続けられると勘違いしている人が多い。
ブロンプトンのような内装式の場合、
かなりパンク修理が大変だ。
たとえ、チューブだけ抜き出して、パッチを貼ることも
女性にはなかなか難しい。
出先でトラブってパニックにならないように、
常に最大限のリスクを想定した行動が求められているのではないだろうか。
私自身よくいろいろな工具や部品を持ち歩いているので友人に笑われる。
しかし、持っていないとまさかの時にどうやって対処できるのだろうか。
あなたは、これからもずっと「ぱなし初心者」のままでいるのだろうか。