何回も啓発しておりますが、
自転車は放置せず見えるところに置きましょう。
放置するなら乗って行かないで歩いて行きましょう。
たとえ切れない鍵をつけていても、
サドルや前輪や後輪を外して持って行かれる場合もあります。
恥ずかしながら、私もただ1度だけ自転車を盗られたことがあります。
私はいつも危ない場所には、盗られてもよいボロボロの自転車で行きます。
ところが以前そのボロボロの自転車を持って行かれたことがあるのです。
こんな錆び錆びの自転車を盗るのは単なる足代わりだろうと推測し、
じっくり半径5キロぐらいを歩いて探しました。
すると2日後、ある集合住宅の近くで、
私の自転車に乗っている小学校低学年ぐらいの子供がいるではありませんか。
非常に綺麗に掃除されてありましたが、
紛れもなく私の自転車です。
防犯番号が削り取られていました。
そこで躊躇せず警察に電話しました。
驚いたことに、ものの5分もたたないうちにパトカー一台とバイクに乗った警官がやって来ました。
それからパトカーの後部座席にのせてもらって先ほどの子供を捜していると、
ちょうど前からやってきたので、「あれです!!」と言うより早く、
パトカーから降りた警官2名がその小学生を取り押さえたのです。
そこまで警察がするとは思っていなかったのですが、
警察はその小学生が泣くのもかまわずに詰問しています。
近所の人もいっぱい集まってきていました。
ちょうど帰ってきた母親と思われる女性が飛んできて、
事情を聞いて釈明しだしました。
「これは家の前に捨ててあったんです。」
すると警官は遺失物横領罪にあたりますと説明し、
母親と私もその自転車と共に警察署へ行きました。
そしてその母親は取調室へと消えていきました。
私は書類に必要事項を書き込み、ピカピカになったブリジストンのシティーサイクルを返却してもらって帰りました。
その後警察からは何の連絡もありません。
ちょっと親子にはかわいそうなことになってしまったと後悔した思い出があります。