かのウーゴデローザは、スチールが1番だと公言してはばからない。
(別に私自身が言っているわけではない。)
デローザがアルミを作っていたのは、売れるからだと本人が語っている。
カーボンも同じく高く売れるからだろう。
では、それぞれの素材のメリットとデメリットを考えて見よう。
1.アルミ
よい点
剛性がある。軽い。安い。
悪い点
賞味期間が短い(約3年)、固い乗り心地(弾性係数が低い)、修理出来ない(しているところもある)、応力がかかる部分にクラックが入る。
2.カーボン
よい点
剛性がある。しなやかさがある。軽い。
悪い点
専門家の友人の話では、繊維を固めている樹脂は、紫外線に弱いので賞味期間が短い(約5年)、まだ発展途上の素材。高価。
落車とかすると割れる。
3.スチール
よい点
剛性がある。しなやかさがある。軽く出来る。より安い。修理可能。30年前の自転車でも乗れる。
悪い点
ほとんどない。錆がでる。
4.チタン
よい点
剛性がある。耐蝕性が高い。しなやかさがある。軽く出来る。耐久性が高い。
悪い点
非常に高い。真空タンクで溶接しないといけない。まだ未知数の素材。材料代も高い。金満家向け。
また意外に走らない。
カーボンフレームがレースで使われるのは、極限まで軽く出来るからだ。
スチールはそこまでするのは難しい。
自転車初心者はレースを見て、自分も欲しいと思うのだろう。
しかし、レースでは頻繁に新しいフレームに交換している。耐久性は気にしなくていいのだ。
私は以前よく釣りをしていたが、カーボンリールが一世を風靡したことがあった。
釣り好きな人は覚えているだろう。
しかし、今はまったくなくなってしまった。
それはよく割れるからだ。
思っていたほど耐久性がなかったので、業界から駆逐されてしまった経緯がある。
このように見てくると、我々のようなホビーサイクリストが買う自転車としては、
アルミかスチールがいいことがわかるだろう。
自分でいろいろ乗ってきて(30台ほど)、スチールが1番いいと考えている。
資金に余裕があるなら、ぜひ自分で試して欲しい。