ロード初心者のクラブ員の方が、腰が曲がらなくなってしまったそうだ。
まず100キロ以上乗っても、体はどこも痛くならないものだ。
肩がこったり、首が痛くなったりなどと体に不具合が出る場合には、3種類の理由がある。
1.自転車に原因がある。
2.自分に原因がある。
3.リュックに原因がある。
1の場合、自転車のサイズが自分にあっていないことが多い。ロードは、ママチャリと違い、ちょっとしたステムの長さ、サドルの高さ、トップチューブの長さなどで不具合がすぐ出てしまう。専門家に見てもらった方がいいだろう。サイズが適正であるのに、体が痛い場合、初心者に多いのは、サドルのあげすぎがある。後ろから見ると、おしりが左右に振れているのでわかる。または、下げすぎかもしれない。
2.ママチャリのような姿勢では、ロードには乗れない。ロードはその点敷居が高い。初心者は、上半身に力が入っている場合が多く。無理な緊張が、首や腰の痛みに表れることもある。また、お腹がでていると無理な姿勢になりやすく、不具合がでやすい。もっと痩せてから、ロードに乗ろう。ママチャリのように、こいだら惰性で走る癖がついている人がよくいる。ロードでは、ペダリングを止めないようにしよう。どっかりとサドルに座るような姿勢は、おしりなど各部分が痛くなるだけだ。
3.安物のリュックはやめよう。せめてドイターを買ってみよう。ドイターのスーパーバイクにすれば、肩だけではなく、加重が肩と腰でもうまく分散されるので、長距離でも楽だ。あるいは、まったく何も担がない方がいいだろう。私は、常にカメラを2台肩に背負って走っているが、未だかつて肩がこったことはない。
ブロンプトンを私が勧めてきたのは、初心者でもすぐに乗れるからだ。つまりママチャリとなんら変わらない姿勢なので、なんの違和感もなく移行できる。しかし、ロードバイクはF1の競技車と同じようなもの。練習しないでは、決してまともには乗れない。
この初心者の段階で、ロードバイクを乗りこなせないとこんなものだと思ってしまって、一生乗れなくなってしまうだろう。向上心と研究心のある人だけが、楽に乗れるようになる。身近な先輩にちょっとしたアドバイスをもらうことがもっとも大切だと言えるだろう。