せいぜい20年ほど前のブレーキはいじったことがあったが
こんなに古いブレーキははじめてだった。
新しいシマノのブレーキなどは本当に簡単にセッティングができるようになっている。
ツチヤの親爺さんに言わせれば、素人でもできるようにしてるんだということだ。
(近くに名人がいるので非常に助かっている)
古いものは悪く言えばいい加減にできているので、
柔軟に対応する必要がある。
1.ブレーキの両脇を左手で押さえながらブレーキワイヤーを引く。
通常ならリムにぎりぎりになるくらいまでひっぱってもいいのだが、すこしゆるめがポイントだろうか。
2.カンパの古いものなら後ろで止めているナットをしっかり締めさえすればいい。
ところがこのモールトンの純正の場合は締めすぎては片ぎきになる。
すこしずつゆるめて、両方のブレーキシューが適切に動くところを探る。
3.信じられないことに今まで片ぎきだったブレーキのアームがある時点から適切に動くようになる。
ええっと思う瞬間だ。
何かすごく人間的ではないだろうか。
昔の部品は、本当におもしろいと思う。
モールトンだけではなく、古い自転車はみんな人間味がある。