70年代後半からアメリカでMTBがはやり、日本でもその新しい自転車のスタイルにみんなが興味を持った。
ただ80年代のアメリカのMTBはすべて手作りの本物だったので非常に高くて買えなかった。
ゲーリーフィッシャーとかリッチーとか軽く50,60万はしただろう。
そこでアラヤが日本で初めてMTBを販売してくれた。
当時のアラヤにはちゃんと自転車職人さんがいたのだ。
資料によると91年の大卒初任給が18万だったので
このアラヤの自転車もかなり高かった。
ちょうどこのモデルを買ったのが90年に出たところだったと思う。
今では廃業したサイクルメイトアシヤで購入した。
倒産する前の丹下社(今のtangeとは違う)のタンゲプレステージを使い、パーツはシマノXT。
これの前後にバッグをつけて四国一周などに出かけた。
今売り出しても売れそうな、細身で綺麗なクロモリフレームだった。
知人に安く売ってしまったが
もう一度取り戻したいバイクだ。
サイクルメイトアシヤは今のリンリンの真向かいにあり
なかなか腕の確かなご主人だった。
ここで、初めてまともなアルミのロード(フランスのVitus 979)を買い
毎日大阪まで自転車通勤をしていた。
ジテツウなんて言葉もなかった頃だ。
滅多にロードで通勤している人にも会わなかった。
Vitus(ビチュー)のアルミロードも最高だった。
ただ自分のイメージだけなのかもしれないが
このフレームはほんとうに乗り心地がよかった。
どこまでもどんな峠でも走っていけるバイクだった。
軽くて、ダイレクトで人馬一体という感覚が味わえた。
当時乗っていたケーターハムスーパー7と同じ。
ebayでまた探しているが、なかなかいいのがない。