小径車のリスクヘッジ②様々な問題と対策

e0053660_827848.jpg

小径車の構造上の問題
小径車で事故を起こしやすいのはまず小径車に構造上の問題がある。
通常の700Cや26インチのMTBと違い重心がより高めになる乗車姿勢になっている。
更に車輪の径が小さいと路面からのショックを直接拾ってしまうと言う点だ。

工業デザイナーが作った自転車にろくな物はないとよく自転車屋さんが裏でつぶやいている。
デザインのみから入るから安全や乗りやすさが考慮されていない物が多い。

一部の小径車についているサスペンション(サスペンションフォーク)も非常に安物で、
MTB上級車に付属しているサスペンションとは比較できないほど不安定な動きをする。
この事故に特徴的なのは坂を何もしないで下っているだけで転倒するそうだ。
普通の道を走行中に、前転して大けがをしたなど・・・
理由は簡単でこの小径車のサスペンションが安物だから挙動がきわめて不安定だからだ。

まともなサスペンションはそれ自体で5万~10万円はする。
だから10万円ほどの小径車についているサスペンションはかなり貧弱な機能しかないと思うべきだ。
またメーカーはその事実を知りながら、売れるから作っているというモラル欠如の問題もある。
自動車の場合と違って、それほど社会問題化しないという点もある。

小径車特集をする雑誌はメーカーがスポンサーであるので、
絶対問題点は書かないので注意した方がいい。

乗り手側の問題
小径車を最初に買う人はほとんど自転車初心者で、自転車には乗れるが適切に乗れていない人が多い。
車の運転ができることと、適切に運転することが違うのと同じだ。

横から見るとよくわかるが、上半身に力が入っていて更に重心を上に上げてしまっている。
また前輪に体重をかけている乗り方をしている人が多い。
女性の場合、ブロンプトンなどのハンドルはかなり遠いので手が伸びきっているのも実は大きな問題だ。
路面からのショックが直接体に伝わってしまうからだ。

インフラ上の問題
日本の道路はとにかく自転車には優しくない構造になっている。
多くの自転車が走れるように作られていない。
段差が多すぎるし、道路側や歩道にはみ出しておかれた看板、滑りやすい点字ブロック、違法駐車などなど。

ところが、しまなみ海道は段差をなくし、自転車と人とを差別化して誘導している希有な例で、非常に走りやすい。
私は何度もしまなみ海道のいろいろなところで走りにくい場所はないかと地元の人に尋ねられたことがある。
そして指摘した箇所は次回行くともう対策されているから驚きだ。

小さな思いやりがすぐに実行され、大きな事故を防ぐことができる。
こういういい模範を他の地方自治体や国も着目して欲しい。

リスクヘッジの運転とは?
小径車は上にも書いたように重心がより上にあるので、
前輪加重よりは若干リアに加重した乗り方が必要だ。
上半身の力を抜いて、腕を少し曲げていれば、腕自体がショックアブソーバーの働きをする。

初心者が段差や路面の砂でこける場合、重心が上にあるので、
必ず頭から地面にたたきつけられている。
他のblogの多くの事故例を見てもほとんどが頭から落ちている。
その結果がどうなるか想像できるだろう。

車道から歩道への移動で段差を越えるときは、必ずスピードを落とし直角に進入すること。
無理なら足をつけてもいいぐらいだ。
車線変更のように斜めに段差に入ろうとすると簡単にこける。

小径車での高速での下りコーナー侵入は自殺行為なので止めた方がいいだろう。
大きな車輪のロードなどがコーナーをクリアできても小径だと無理なことも多い。
また路面の砂で簡単にこけるので注意が必要だ。

自転車上級者に乗り方を見てもらい矯正する必要がある人も多い。
せっかく乗り始めた自転車で大けがをしてもらいたくない。
一歩外へ走り出すと危険だらけだという事実を認識し、リスクヘッジをしてもらいたいと思う。
また自転車保険に入ったり、ヘルメットやグラブをすることも言うまでもない。

我々サイクリストはみんな生きて五体満足で、家に帰ってこようではないか。
by ozunu13 | 2012-08-27 20:06 | Trackback | Comments(16)
トラックバックURL : http://ozunu.exblog.jp/tb/18726398
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by koro1 at 2012-08-27 21:03 x
おっしゃるとおりですね。私のtikitもロード並みに走りますが、やはり小径車特有の挙動があります。出掛けて無事帰ることが前提のサイクリングです。自戒したいと思います。
Commented by belcantaro at 2012-08-27 21:51
マエストロ、ありがとうございます。
大変参考になりました。
ただ、、身長156センチ、体重43キロのアタシには、ブロンプトン以外のメーカーのモノを考えた方が良いのでは、、?
Commented by saltmoon at 2012-08-28 01:42 x
小径車でもタイヤで落車はだいぶ防げると思います。
18インチ以下の小径スポーツ車用タイヤは高圧のスリックタイヤが装着されている事が多いのも落車しやすい原因だと思います。
もっと、安定性がある溝有り幅広タイヤの人気が出てもいいと思いますが、小径車用のタイヤは選択肢が少ないのが現実ですね。
Commented by ozunu13 at 2012-08-28 06:33
koro1さん
bikefridayは良くできた自転車でうまく重心をさげています。
これで落車下という話はあまり聞きません。
Commented by ozunu13 at 2012-08-28 06:34
belcantaroさん
ブロンプトンのハンドル部分を若干手前よりに移動させることは可能です。
すると折りたたみの時ちょっとかっこわるいんですけどね。
できればbikefridayのようにサイズがあるといいですけどね。
Commented by ozunu13 at 2012-08-28 06:35
saltmoonさん
タイヤの選択肢が少ないですね。
やっぱり売れないからでしょうか。
Commented by booboo at 2012-08-28 10:57 x
以前下りコーナーで転倒しやすいお話をupいただき、以後小径車にはわきまえて乗っています。きっと知らない間に命拾いしているのだと思い、感謝しています。
Commented by ひろゆき at 2012-08-28 12:20 x
以前ブロンプトンに試乗したときに、予想外にふらついてしまって驚きました。街中をぶらぶらするならともかく、高速で坂を下るなどは怖くて考えられません…
何事も適材適所だなと痛感しました。
ただ、bikefridayのような走ることを前提にした小径車はやはりそれだけ違うのですね。また一度試乗してみようと思います。
Commented by 輪夢 at 2012-08-28 19:02 x
KHSに乗車時何度かヒヤリハットの経験がありましたけれども、ただ幸いなことに無理をしなかったおかげで転倒の経験はありません。
偉そうにと思われるかもしれませんが
どんな自転車の車種であってもまずその自転車の特性を理解した上
心構えとして安全第一と言うことを肝に銘じて跨がる、それが大事だと思います。
Commented by ozunu13 at 2012-08-28 20:12
boobooさん
ありがとうございます。
無理をしないことが1番ですね。
過信が怖いです。
Commented by ozunu13 at 2012-08-28 20:12
ひろゆきさん
やはり怖いという気持ちが命を守ると思いますね。
事故が起こってからでは遅いですからね。
Commented by ozunu13 at 2012-08-28 20:13
輪夢さん
おっしゃるとおりですね。
これからも楽しく自転車に乗ってください。
Commented by kincyan at 2012-08-30 06:53 x
小径車に乗っている弟に、この記事を読ませました。二日前の記事と合わせて読み、ヘルメットは絶対にかぶり、安全運転を心掛けると申しておりました。
Commented by ozunu13 at 2012-08-30 22:54
kincyanさん
それはよかったです。
自転車乗ってけがをしていたら仕方ないですからね。
Commented by だいすけ at 2012-09-04 21:09 x
お久しぶりです。4月のポタを一緒に参加させていただきました「だいすけ」です。

one-way tikit をのりまわしてますが、落車すること1回、ひやりすること1回・・・

小径車試乗以外で乗るの初めてだったのですが、こわすぎですねぇ。

機会があれば、タイヤをスリック以外のものにしてポタしたいと思います。

またポタに参加させてくださいね。

Commented by ozunu13 at 2012-09-05 19:26
だいすけさん
そうですか。
怖いですね。
やっぱり700Cのつもりで乗られると怖いですので、ご注意くださいね。
特徴を把握しないと恐ろしい目にあいます。
またよろしくお願いします。


My bikes : red brompton, blue tikit,Fmoulton, and Zullo or so.Enjoying cycling while taking pictures in Kobe. Leading beginners' club of Kobe Pottering Club. Plz Contact me : ozunu13@yahoo.co.jp


by ozunu13

プロフィールを見る
画像一覧

記事ランキング

カテゴリ

全体
自転車入門
自転車
自転車のある風景
ポタリングコース
神戸ポタリングクラブ
自転車の旅

神戸の歴史
神戸らしい風景
風景
植物
スウィーツ



生物
静物
雑談
カメラ
人物
カメラ入門
水中写真
歴史一般

タグ

(450)
(341)
(291)
(268)
(213)
(166)
(138)
(136)
(130)
(122)
(107)
(106)
(101)
(100)
(87)
(74)
(71)
(59)
(55)
(54)

ブログジャンル

自転車・バイク
食べ歩き

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

お気に入りブログ

風の向くまま!
写真と空と自転車と
ゆっくりと・・・
アナログの家が好き!高座...
Camera Caffe...
さるふつ川河川管理局
神戸でアロマテラピーを。
善福寺日記
日々あれこれ*写真日和
♪一枚のphotograph♪
sea wind XX
【YUMICO PHOTOS】
うつろひ
NO NAME PHOTO
くらし日和
Another  war...
大垣
お散歩日和 ー京都の風ー
Blue de Blue...
東尾直輝の写真ブログ(そ...
Earlgrey
newly-built ...
あづさブログ
ポタフォト
naruhodo (茶房...
maruchanchiの...
しまなみ☆ドリチャリブロ...
大阪でもほっこりポタリン...
とりあえず…
【YUMICO PHOT...
Yesterday's*...
hochamt + +
ミニベロ工房
はじまりは青い折り畳み自転車
自転車ブギ
笑顔の素♪
夏凪 ‐and you‐
我が家style
ビチクレッタに明け暮れった
Re:cycle Ove...
My Dear Life...
エッセンmitシュリun...
楽しい 仲間たち
Gooddays
飛の自転車とカメラの日々
pct nikki
Art world of...
Saltmoon's B...
青摩呂の寝た子も起こす大放送
Viva, bicicl...
神戸 Tarte aux...
Tomの気まぐれブログ
jyao club日記
「アメリカドラマ」と「自...
神戸ビリケンシネクラブ
Tempo confor...
Rin rin Elise
おいしい時間
daesunglog
印旛沼ポタリング日記
すぎまるの今日も好日
海風に吹かれて
Talking with...
おやじの自転車日記
そよ風のおもむくままに
対談:ロードバイクの大先...
@Bike
favorite
自転車日和。カメラ日和。
奈良 excite cl...
山六興業
たびたびのたび
My Dear Life...
赤bro黄bro青kero
Rose ancient...
勝五郎の読書雑記
東灘からポタリング
Comfort Style
ポタLOGだっしゅ!!
一隅を照らす・写心なり
My Dear Life...
ミニベロ漫録  碧き天空...
素晴らしきギターの世界
belブログ
黒豆ころころ転がってます
natsunana
Kaara's Eye

その他ブログ

神戸 ホテル
「車の修理屋たけしくん」お世話になっているラテン系の車の庶民派天才修理人
★Zullo(オーダーはここまで)
★Zulloの安田さんのHP
★Brompton in UK HP
★Bike Friday in USA HP
★ツチヤ(MTB専門、ロードも)
★サンワ(自転車なら何でもロードは特にここで)
★イトーサイクル(Bike Fridayはここ)
★BICYCLESHOP M&M(ブロンプトンや小径車からクラッシックまで)
★ウエムラパーツ(おそらく日本一安いパーツ屋さん)
★長浜観光協会
kenbutterfield's photostream
ゆるゆるサイクリング日記
Tomo's Daily Column はっぴーマニア~小さな幸せブログ~(きゃりめろさん)
stridaの記録(otakeさん)
白鳥文学研究室
MyTown MyCycle
Life is like a bike(zuzieさんのブログ)
宿野輪天堂さん(ガープの設計者です)
Frog Blog
自転車で暴れ倒し
江戸川の畔(kincyanさん)
tarさんの自転車ブログ
ハンナリハンナリ
自転車日和に風になる(cycleさんのブログ)
ポタフォトさんのブログ
すけさんのブログ
さくぴょんさんのブログ
軍団Gさん(京都の自転車クラブ)
A2Cの日常
自転車通勤会社員の北海道日記
BRONPTONの記録
e-specialでGO
いむほてっぷさんの写真ブログ
ヤマナシさんのブログ
ペルドマ劇場(イタリアンレストランペルドマーニさんのブログ)
Kanちゃんのガラクタ日記
gol-G's photostream
ーR-月イチ
飛騨里山サイクリング
Magnoliaの気まぐれ日記
...のほほん記...(vinoさん)
浪漫自走(ゲンジ~さん)
ポタポタ時々記(のび太さん)
自転車も笑う
二流伝説
東京ミニベロ浪漫

以前の記事

2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月

画像一覧

検索

ライフログ


アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集成

外部リンク

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31