七宮神社は平清盛が経ヶ島(日宋貿易のために現在の神戸港西の大輪田泊《おおわだのとまり》に清盛が造成した人工島)の造成にあたって、
塩槌山を崩したところ、暴風雨が起こって工事が進まなかったので、
そこにあった神社の山の神の怒りを鎮めるために、移築し創建したものと伝承されている。
この経ヶ島(きょうがしま)は、日本最古の埋め立て地で、
平家物語によると1里36町(およそ37ヘクタール)もあったそうだ。
甲子園球場は約4ヘクタールだから、なんと約9.25個分もあったことになる。
(ただ平家物語に記載されていることが、歴史的な事実かどうかは別だ。)
場所は神戸駅より西側手前、二号線の七宮歩道橋近くにある。
清盛が宋との貿易を牛耳り、富を得ていた名残だろうか。
ただ暴風雨が起こり、工事が進まないので、貴族達が人柱を入れるよう迫った時も、
神社の創建や経文を書いた石を代わりに沈めるなど合理的な対処をした人でもあったようだ。
これで神戸八社巡りポタコースが完成した。
歩くと大変だが自転車なら楽勝。